これまでの歩み 機関誌「雑木林」アーカイブ
小川町里山クラブ"You-You" これまでの歩み 輪湖 昇
※このテキストは、里山クラブ創立当初からクラブの運営に深く関わっていらした輪湖昇さんが「雑木林11号」に寄せた記事『里山クラブ"you-you"の10周年に』から抜粋したものです。
1.クラブ結成の頃
2002年.2.11日 30人ほどの仲間が、体験広場の「火」を取り囲んで、思いを語り合った。その思いをまとめて会則とし、3月に発足した。
その思いは…
①雑木林は小川町の宝・雑木林文化に学び、現在に活かしたい
②雑木林を活かした伝統文化に学び、現在に活かしたい
③大気・水・大地を育む森林・動植物との共生を大切にしたい
④自然の中で遊び、子供たちの豊かな心と生きる力を育てたい
⑤里山とのふれあいで心をいやし、人々のふれあいの輪を広めたい
小川町のゴルフ場反対・自然環境を守る運動と有機グループの自然エネルギー学校の取り組みが、町の「環境基本計画」づくりを機に合流して生まれ、「環境基本計画」における「里山づくり」の実践モデルとしてスタートした。「里山」を活かす有機農業と「里山」をゴルフ場・環境破壊から守る運動を受け継いで次世代に繋げてゆく意識を大切にしたい。
小川町環境基本計画
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2.町有林を借り受ける。体験広場は佐藤会長の私有地。
アクセスやみどりが丘の住人も意識して滝ノ沢町有林を里山づくりの活動拠点にえらび 2003年5月12日 10年間の使用許可が下りた。町と借用計画を結び、町も町有林前に、「里山づくり」のモデルケースとして、関心のお持ちの方は、お気軽に参加してみてください。との看板を設置した。スタート時の夢は、町内地区ごとに「里山づくり」を広めることで、当地区もみどりが丘地区に移管してゆく事を考えていた。
活動拠点①滝ノ沢町有林
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もう一方、「体験広場」は佐藤会長の私有地(谷津田)の提供を受けて活動拠点にしていただいている。谷津田の藪片つけをした時から石尊山を仰ぐロケーションと「石船谷」の地名、隣接する長福寺の里山をエリアとする飯田地区の環境活動拠点を思い描いた。寺の住職も本山の方針に環境活動重視があり、寺が死後来る所でなく、生前から人が集まるようにしたいと語ってくれた事が印象に残っている。
活動拠点②体験広場
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3.植生調査・環境計画づくり
雑木林・里山をどのように活かしたらいいのか。全国の事例や実践者の経験などを参考に、「植生調査」にもとづく、「環境計画」をつくって、取り組むこととした。「絵図で見る小川町」の作成にかかわった田村説三氏に現地に来ての指導を頂いた。人のかかわりを示す樹種や植生の見分け方、整備にあたっての留意事項など具体的な指摘も頂いた。県の林業部門を担当している大沢太郎氏や山田寛和氏(小川町在住で会員)には植生調査・区分・整備ゾーン区分を始め「里山整備計画」「同資料編」の作成をリードしていただいた。
植生による町有林の5つの区分、保全整備作業の3つのゾーニング(憩いの森・循環の森・体験の森)を定めて、2005.2月に整備計画・資料編にまとめた。里山の多様性・小鳥の目線を活かしたものとなった。みんなで共有し、整備活動による変化や発見を積み上げ、内容を豊かにしてゆきたい。
里山整備計画 里山整備計画・資料編
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機関誌「雑木林」アーカイブ
「雑木林」は里山クラブ"you-you"が発行している機関誌です。
10年以上に渡って多様な活動を展開してきた当クラブの活動の記録がこの機関誌に凝縮されています。
※画像をクリックするとブラウザで内容が読めます(PDF)。
「雑木林」創刊号(2003年9月) 内容…自然の豊かさ次の世代に
「雑木林」2号(2004年2月) 内容…里山の不思議発見 -冬虫夏草-
「雑木林」3号(2004年9月) 内容…「白神の夢」の里へ出陣
「雑木林」4号(2005年3月) 内容…環境団体と版画作家の取り組み
「雑木林」5号(2006年4月) 内容…休憩・展望台完成
号外(2006年8月) 内容…故 増田幸次さんを悼む
「雑木林」6号(2006年11月) 内容…ボーイスカウト 春季キャンプ -飯田体験広場-
「雑木林」7号(2008年4月) 内容…里山観察のいろいろ
「雑木林」8号(2009年4月) 内容…雑木林のもたらす恵み堪能
「雑木林」9号(2010年2月) 内容…第一展望台の活動シート
「雑木林」10号(2011年4月) 内容…森の精霊と踊る獅子舞
「雑木林」11号(2012年4月) 内容…里山クラブ10年の活動を総括
「雑木林」12号(2013年4月) 内容…ツリーハウスは夢を開く窓